洗礼式は入信式の中心となるものです。 入信式とは、成人がキリスト教の信仰を公に表明し、洗礼を受け、教会の一員となるための一連の儀式をいいます。
入信式の第1段階は入門式で、これによって信仰を求めるひとは求道者となり、各々の事情にあった長さの求道期間を過ごし、教会の教えを学びます。
第2段階の始まりは洗礼志願式です。 求道者の洗礼を受ける決意が表明されると、洗礼志願式がおこなわれます。 洗礼志願式は四旬節第一主日がふさわしいとされています。 洗礼志願者は四旬節の典礼を通（とお）して「清めと照らし」を受け、信仰の秘儀に深く導かれます。
第3段階は、入信の諸秘蹟、すなわち洗礼、堅信、聖体を受ける典礼祭儀そのものを指します。 これは復活徹夜祭におこなわれることが基本の様です。 もちろん洗礼式は各々の事情あるいは希望により、この期間でなければということはありません。
洗礼式は、洗礼水の祝福、洗礼志願者による悪霊の拒否、信仰宣言、洗礼の授与、白衣の授与、ろうそくの授与、洗礼名の授与などでなりたっています。 洗礼式後に初めて受ける聖体を特に初聖体と呼んでいます。
（岩波 キリスト教辞典 より）
「洗礼を受けてキリスト・イエズスと一致したわたしたちは皆、キリストの死にあずかる洗礼を受けたのではありませんか。 わたしたちはその死にあずかるために、洗礼によってキリストとともに葬られたのです。 それは、キリストがおん父の栄光によって死者のうちから復活させられたように、わたしたちもまた、新しいいのちに歩むためです。
その死にあやかってキリストと一体となったとすれば、わたしたちはその復活にもあやかって一体となるでしょう。 わたしたちの内なる古い人間がキリストとともに十字架につけられたのは、罪に縛られた体が滅ぼされて、もはや罪に仕える奴隷でなくなるためであることを、わたしたちはよく知っています。 死んだ者は、罪から解放されているのです。 キリストとともに死んだのなら、また、キリストとともに生きることにもなるとわたしたちは信じます。
死者のうちから復活させられたキリストは、もはや死ぬことがないと、わたしたちは知っています。 死はもはやキリストを支配していません。 キリストが死んだのは、ただ一度、永久に罪に対して死んだのですが、キリストが生きているのは、神に対して生きているのです。 同じように、キリスト・イエズスに結ばれてあなたがたも罪に対しては死に、神に対して生きている者であることをわきまえなさい。」
(使徒パウロのローマ人への手紙 6：3-11)
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カトリック千里ニュータウン教会