千里アフリカ友の会支援グループ　第二回勉強会

「・・・アフリカに学ぶ・・・

ー 近くはない、でもそう遠くでもない ー」

テーマ：タンザニア・ティンガティンガ村のペンキアートについて

日　　　時：2013年9月28日（土）午後2時〜4時45分

場　　　所：サクラファミリア大阪梅田教会

話題提供者：株式会社バラカ　安齋晃史さん

参加者：16人

タンザニア連合共和国（通称タンザニア）は、東アフリカ大陸部のタンガニーカ とインド洋沖合の島ザンジバルから構成されています。

「バラカ」の社名はスワヒリ語で「祝福」という意味があり、アフリカの人々に より多くの祝福がありますようにという願いがこめられているそうです。　この会社を設立した島岡強氏はタンザニアのザンジバルに在住されています。　アフリカ諸国が貧困から抜け出し本当の意味で独立するには、援助金に頼るので はなくアフリカ人の働く場を確保することが大切という考えのもとに、漁業、運 送業、コーヒー、紅茶の貿易、ティンガティンガアートの振興などを通した幅広 い事業を展開されています。

ティンガティンガアートは1960年代末、タンザニア最大の都市、ダルエスサラー ムで創始者エドワード・サイディ・ティンガティンガにより誕生しました。　彼は街の観光客向け土産物屋にタンザニアのアーティストの絵画がないことに気 づき、「誰もやらないなら私がやろう」と決意し、6色のエナメルペンキをベー スに重ね塗りなどの巧みな塗り分けで野生動物や自然、人々の日常風景などを描 きました。　彼は土産物だった絵を立派な現代アートとしての絵画に新たな扉を開きました。 　彼の死後、6人の弟子に受け継がれ、それらの弟子によって更に教え広がり、現 在ティンガティンガ村の工房は100人近いアーティストたちによって共同経営さ れています。　島岡氏は日本でのプロモートを依頼され、毎年1000枚をバラカ社で 購入し、日本の各地でティンガティンガ展を開催し販売しています。

この度の勉強会で私達は「文化的境界」を乗り越えてすべてはアフリカの人々の ためにという志で産業を起こし雇用の機会を作ってタンザニアで頑張っておられ る島岡氏の映像やお話を伺い、その生き方に感銘を受けました。　そしてタンザニ アの人々の置かれている環境や生活など多くのことを学ぶことが出来ました。

ー 近くはない、でもそう遠くでもない ーというサブテーマのごとく純朴で色鮮や かな絵の出会いからタンザニアと私達の間の距離が少し近づいた気がします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　千里アフリカ友の 会支援グループ事務局一同

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