待降節黙想会

日時　：2014年12月14日（日）　10：00 〜 15：00

テーマ：希望における典礼の力

（講話 (1) (2)・共同回心式・個別の赦しの秘跡 / 沈黙・ミサ）

指導　：アシェンソ・アデリノ神父

「＂主は、『そこを出て、山の中で主の前に立ちなさい』と言われた。……地震の中にも…火の中にも主はおられなかった。火の後に、静かにささやく声が聞こえた。＂（列王記上19.11〜12）静けさの中に、ささやきは、聞こえました。厳しくても、今日は＂沈黙＂の黙想会です。」と、アデリノ神父様の深く通る声で始まりました。

イエス・キリストが「人となって」来られた理由は、(1) 人間の弱さから生じる苦しみをそのまま共有し理解するために (2) 一人一人の人生を支える同伴者となるために (3) 母親のような憐れみで私たちに赦しの救いをもたらすためである。『救い主』イエス・キリストを「待つ」と言うことは「希望する」ということに他ならない。『イエス・キリスト＝神』は、「典礼」における行為と言葉の中に現存し、「典礼」とは心を神に向けて歩く道、垂直にも横にも拡大していく神的・人的「出会い」のことである。「典礼」の中心であるミサの中で受けた恩恵が日常生活に結びついているように、あなたの人生が日々「典礼＝出会い」そのものであるように。

続いて、待降節第１主日から主の降誕までの主日の御言葉に沿って、「待つ」とは単に時間をやり過ごすのではなく到来に注意して目を覚ましていること、「待つ」ことの先にある「希望」は待つ時間も喜びにすること、待つ準備を頑張ること等など、チベット・ポルトガル・和歌山熊野古道におけるアデリノ神父様自身の体験的「典礼」を交えながら、『信仰体験の素晴らしさ』『イエス・キリストのあたたかさ』『福音の喜び』をしみじみと生き生きと伝えられました。

最後に、「赦しの秘跡」もまた、私たちが典礼において希望に向かい日々新たになる（変化する）ためのもの、再出発なのだと、改めて納得させられました。多くのことを学び考え＂沈黙＂の厳しさを感じる間もない充実した黙想会でした。

　＂ 恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。 ＂（ルカ2.10）

 

 

 

---

教会行事より へ戻る

カトリック千里ニュータウン教会 へ戻る