日時　　：２０１６年１１月２６日（土）
　　　　　１０：００〜１２：００　講演会
　　　　　１３：１５〜１４：２５　ミサ
　　　　　１４：４０〜１６：００　茶話会
テーマ　：日本の教会はまだはじまったばかり〜語りかける一瞬の勇気で一生の教会家族〜
講演　　：晴佐久昌英神父（浅草教会/上野教会主任司祭）
ミサ司式：晴佐久昌英神父、クエンジ・カンパタ・ダニエル神父

 

　導き手としてのイエスはこのようではなかったかと思うような晴佐久神父様の
私たち信徒への向き合い方と語られる言葉は、本気で熱く厳しく慈しみに満ちたものでした。
ご両親が神さまと出会うに至られたのはお二人がそれぞれの恩人たちの信仰のまなざしに
本物を感じられたからであったように、＂本気で語りかける一瞬の勇気＂が神さまの救いに
気づいていない人の苦しみを救うのだということを、聖書の御言葉と様々な体験を通して
宣べられました。
「イエス様のお声は隅の方までハッキリ聞こえる本当にい―お声だったと思いますよ。
福音が聞こえなかったら何にもなりません。」と発声発音練習をなさっているという神父様の
一言一言は、教区を越えて遠方からも沢山参加されて、集まった200人近い一人一人の心に
沁みるように伝わって来ました。

 

　　　

 

　　　

 

当教会の主任司祭ダニエル神父様との共同司式で行われたミサにおいても、
「勇気は信頼・信仰から生まれ、恐れからは何も生まれない」
「＂一瞬の勇気＂を出すためにいつも身構えていなさい」
「いつも目を覚まして祈りなさい」（ルカ21：36当日の福音箇所）と呼びかけられました。

 

　　　

 

　　　

 

その後の茶話会にも急きょ集会室の間仕切りを取り払う程に多くの方が残って下さいました。
終了時間ぎりぎりまで続いた質問や訴えに対し真摯に丁寧に応えられ、
一貫した「つらい立場の人」にのみ真っ直ぐに焦点を当てた弱者への共感や
イエスの教えに反した現象への憤りは、そのまま福音書の中のイエスの言動に重なるものでした。
各プログラムの合間には、昼食時間もそこそこに、一人でも救われるためには
寸分も惜しまずと購入本へのサインが続き、贅沢なプログラムはまたたく間に終了しました。
すでに救いに気づいた者の使命として＂語りかける一瞬の勇気＂を持ち続けられますようにと祈ります。

 

　　　

 

　百匹の羊の中の一匹がいなくなる。当時はすべての羊に名前を付けていたそうです
から、羊飼いは名前を呼ぶわけですよね。百匹の中のどれか一匹じゃないんです。
この世にただ一匹の、かけがえのないその名前を呼びながら探し回る羊飼い。こんな
わたしもそんなあなたも、神にとってはどうしてもなくてはならない尊い存在である。
イエスはそのことを宣言しているのです。
晴佐久昌英神父の説教(2007.9.16)より

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　宣教研修委員会

 

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